ソシャゲで借金する危険性と借金を完済する方法
「ソシャゲの借金を完済する方法はある?」 と相談されることが多くあります。
ソシャゲの課金で作った借金は、毎月の返済額を減らしたりゼロにしたりすることで完済できる可能性があります。
ただし、ソシャゲの課金を今以上に増やすと、借金を減らしても逆に借金が増えることになってしまいますので、まずはソシャゲの課金の危険性を知って、すぐに止める必要があります。
返済が苦しい方は、すぐにソシャゲの課金をやめて、毎月の返済額を減らしたりゼロにしたりするべきですので、具体的な方法についてくわしくお伝えいたします。
ソシャゲの借金もくじ(メニュー)
- 1) ソシャゲの課金で借金する危険性
- 2) ソシャゲの課金をやめる方法
- 3) ソシャゲの借金を完済する方法
ソシャゲの課金で借金する危険性
ソシャゲは一度ハマると中毒性があって、やめたいのになぜかやめられないケースがとても多いので、課金をやめるためには、まずはソシャゲの危険性を知る必要があります。
空き時間でも手軽にできる
ソシャゲはいつでもどこでも時間さえあれば簡単にできることから、一度ソシャゲにハマると空いた時間ができるたびに、プレイしてしまいがちです。
プレイ時間が長くなれば長くなるほど、ガチャのバナーやゲーム内で表示されるおすすめアイテムの広告を目にすることも多くなるため、「ガチャを回したい」「アイテムが欲しい」と思う機会が増えて、つい課金を繰り返してしまいやすいです。
時間をかけずにソシャゲが強くなれるから
ソシャゲではゲーム内の体力・スタミナによってプレイできる時間や回数が決まっていることが多いですので、体力・スタミナが消耗した場合、回復するまで待つか、回復するためのアイテムをゲーム内通貨で購入する必要があります。
「早くレベルアップしたい」「強くなりたい」という思いが強いと、体力・スタミナが自然に回復するのを待たずに、ゲーム内通貨に課金をして、体力・スタミナを回復させることを繰り返してしまいやすいです。
さらに、ソシャゲでは一般的なゲームと違って、課金すれば序盤から強力なアイテムやキャラクターを手に入れることができるため、「手っ取り早く強くなりたい」と思っている方も課金をしてしまう傾向があります。
課金することでソシャゲをより楽しめる
ソシャゲは基本無料で遊べますが、課金をすることによって多くガチャが引けたりストーリーを早く先に進めたりと、課金すればするほどより楽しめるように作られているため、一度課金をすると、歯止めが効かなくなりやすいです。
また、他のユーザーとチームを組んで戦うソシャゲの場合、強くなればなるほどいろいろなユーザーと協力してプレイできることから、有名になることや人と繋がれることに楽しさを見出すことも多く、「もっと強くなりたい」と感じて課金を繰り返してしまうケースもあります。
レアなものを持つと他のユーザーへの優越感が生じる
ソシャゲにはレアなアイテムやキャラクターが存在しており、限られたユーザーしか持っていないようなものが手に入ると、ブランド品を持っているような優越感が生じることがあります。
特に、ソシャゲ内やSNSで他のユーザーと交流を頻繁にしている場合、レアなキャラクターやアイテムを引き当てたことで賞賛を得られることがあるため、課金を繰り返しておこなってしまいやすくなります。
支払い方法が手軽でお金を使う感覚がなくなりやすい
ソシャゲの課金は、クレジットカード決済やスマホ料金と合算して支払うキャリア決算でおこなうことが多いです。
どちらもあとでまとめて支払う方法なので、手元に現金を用意することなく課金をおこなうことができてしまって、課金したらすぐにソシャゲ内でアイテムやゲーム内通貨が手に入るため、気軽な気持ちで課金をしてしまいやすい傾向にあります。
ソシャゲの課金をやめる方法
現状を把握する
ソシャゲで課金をやめるためには、月にいくらソシャゲに課金しているのか現状を把握して、自分の所得に対して課金が見合っているのか確認すべきです。
現状を把握することで、借金をしてまでソシャゲに課金する価値があるのか、見直すよいきっかけを作ることができます。
クレジットカードでの決済をやめる
スマホ内にクレジットカードを登録することや、ソシャゲ内にクレジットカード情報を登録している場合は、簡単に購入手続きができてしまうので、課金をやめようと思ってもなかなかやめられないケースがあります。
課金を本格的にやめるなら、クレジットカードの情報をスマホやソシャゲ内から削除して、クレジットカード払いで課金をできないようにすべきです。
一度、カード情報を削除すれば、「課金しよう」と思わず購入ボタンを押してしまっても、課金する前にクレジットカード情報を入力するという手間が発生するので、課金を踏みとどまれる可能性が高くなります。
スマホの支払い上限金額を下げる
スマホ料金と合算して支払うキャリア決済でも手軽にソシャゲの課金をおこなうことができます。
キャリア決済での課金を繰り返してしまう場合は、キャリア決済での上限金額を引き下げることで課金する額を制限できます。
ソシャゲ以外の趣味を見つける
借金するほどソシャゲにのめり込んでしまう方のほとんどが、空いた時間を全てソシャゲにつぎ込んでしまう傾向があります。
ソシャゲ以外に夢中になれる趣味が見つけられれば、ソシャゲにかけていた時間や労力を新たな趣味に注ぎ込むことで、課金をやめるきっかけにすることができます。
ソシャゲをアンインストールする
ソシャゲをアンインストールすることで物理的にログインができなくなるため、ソシャゲから距離を置くことができて、課金をやめられます。
ただ、複数のソシャゲを利用している場合、1つのソシャゲをアンインストールして他のソシャゲで課金をしていたら意味がありませんので、ソシャゲの課金を徹底的にやめたいのであれば、全てのソシャゲをアンインストールすべきです。
医療機関でカウンセリングを受ける
様々な方法をしたのにも関わらず課金をやめられない場合は、ゲーム依存症に陥っている可能性があります。
ゲーム依存症とは、健康面や人間関係などに問題が起きてしまっているのに、ゲームがやめられず日常生活に影響を及ぼしてしまう依存症の1つです。
ゲーム依存症の場合は自分で治そうと思っていても治せないので、借金をしているのにソシャゲがやめられないなら医療機関でのカウンセリングを受けて、依存症を治療すべきです。
ソシャゲの借金を完済する方法
ソシャゲの借金を完済するには、3つの方法があります。
- 保険を解約してまとまったお金を用意し返済する
- お金の支出を見直しできるだけ多く返済に当てられるようにする
- 債務整理で借金の返済額を減らしたりゼロにしたりする
保険を解約してまとまったお金を用意し返済する
保険を解約して手元に戻ってきた解約払戻金で、借金を返済する方法があります。
解約払戻金とは、保険を途中で解約した際に契約者に対して保険会社から払い戻されるお金で、保険料を支払っていた期間が長ければ長いほど、よりまとまったお金が戻ってくるので多く返済にあてられます。
ただ、保険の中には解約払戻金がないタイプや、借金の額によっては解約払戻金で返済しても完済できなかったりする場合もあって、さらに保険を解約すると、病気や怪我になった時に対処できない可能性があります。
お金の支出を見直して返済を可能にする
1ヶ月あたり何にどれくらいのお金を使っているかを改めて計算して、借金の返済にあてられるように支出を見直します。
- 食費を限界まで切り詰める
- 光熱費や通信費のプランを見直して安いものに変更する
- 交際費や娯楽のためのお金を全部返済に当てる
などをすることが多いです。
支出を見直すことで返済にあてられるお金を捻出できますが、必要以上に支出を少なくすることが難しくて、切り詰めた結果、無理をしすぎて体を壊してしまうケースもあります。
また、借金額が数百万円にもなっている場合は利息分だけでも膨れ上がっているため、支出を見直しただけでは返済が追いつかない場合もあります。
債務整理で借金の返済額を減額またはゼロにする
債務整理は司法書士・弁護士に依頼して借金を減らすまたはゼロにする方法で、今後の返済で発生する利息をカットして借金を減額する任意整理、借金を最大90%にまで減額する個人再生、借金をゼロにする自己破産があります。
利息をカットする任意整理
任意整理は、代理人となった司法書士・弁護士が今後の返済で発生する利息をカットして、元金のみを3年〜5年の分割で返済できるように貸金業者と交渉する手続きです。
自宅や車などの財産が残せて、生命保険を解約する必要がなくて、さらに保証人にも影響が出ないなど特徴があります。
任意整理をするとブラックリストにのるため、クレジットカードの新規作成や借金、ローンの利用が難しくなりますが、今利用しているローンに影響はなく、ブラックリストにのってから5年~10年経てば、債務整理の情報が削除されて再びクレジットカードの作成や新規借り入れ、新たにローンを利用することが可能になります。
すでに返済が滞っている場合、延滞・滞納した時点でブラックリストにのっている状態になるので、任意整理をしない方がデメリットは大きくて、放置し続けると給料や財産を差し押えられる可能性もあるため、一刻も早く手続きをするべきです。
司法書士法人 杉山事務所では、相談者様との最初のヒアリングをしっかりおこなって、任意整理をするとどうなるかをしっかりご説明します。
また、毎月の返済額を交渉するのに必要な和解案は、伺った収入・支出状況や生活状況をもとに作成しますのでご安心ください。
借金を最大90%カットする個人再生
個人再生は、今後の返済で発生する利息をカットして、元金を最大90%減らして残った分を3年〜5年で返済する手続きです。残った分を3年〜5年の間に完済できれば、減らした分の返済義務は無くなります。
個人再生には、ローンが残っている車や自宅を差し押さえられる・ブラックリストにのる・官報に個人再生をおこなった情報が掲載されるなどのデメリットがあります。
ただし、住宅ローンを除外して借金を圧縮する制度「住宅ローン特則」を利用して手続きをすれば、持ち家を残したまま借金が減額できます。さらに、ローンを完済していれば車も残せて、車のローンを返済中でも残せることがあります。
ブラックリストに関しても個人再生の情報は5〜10年で削除されるので、再びクレジットカードの新規作成やローンの申し込み、新規借り入れをおこなうことが可能になりますし、官報についても、一般の人が目にする機会は少ないため、官報を通じて借金があったことや個人再生をしたことが周りに知られる可能性は低いです。
返済が苦しいのにも関わらずデメリットを恐れて個人再生をしないままでいると、遅延損害金が発生して、一括返済を求められて、財産を差し押さえらるなどのリスクが高まることになるので、すでに返済で困っている場合は司法書士・弁護士に早急に相談するべきです。
借金をなくす自己破産
自己破産とは、財産を処分してできるだけ借金を返済して、それでも残った借金について裁判所から免責許可の決定をうけて借金をゼロにする手続きです。
ソシャゲで課金した借金を自己破産する場合、免責が認められない「免責不許可事由」に該当して自己破産が認められない可能性があります。
ただし、全てのケースで自己破産ができないわけではなくて、免責不許可事由に該当していても、裁判所が免責を許可する「裁量免責」がおこなわれ自己破産できるケースが多くあります。
自己破産をして借金をゼロにできれば、返済義務がなくなるため、生活を立て直すことができるだけでなく、99万円以下の現金や生活に必要な財産であれば手元に残しておけるので、手続きをおこなっても暮らしやお金に困ることはありません。
自己破産をすると5~10年の間、ローンや借金を利用するのが難しくなりますが、返済が苦しい時に必要なことは借り入れをせずに生活を立て直すことですので、5~10年の間ローンや借金を利用できないことは逆にメリットになります。
任意整理・個人再生をおこなっても返済が難しい場合は、自己破産をおこなって、できるだけ早く借金をなくして生活を安定させるべきです。
司法書士法人杉山事務所では、借金問題に詳しい司法書士が相談者様の状況をしっかりと伺って最適な解決策をご提案し、手続きを進めております。
実績が豊富ですので、ソシャゲの課金による借金でお悩みの方でも安心してご相談いただけます。
当事務所は、無料で相談できますので、お一人で抱え込んだり無理に返済したりしようとせず、まずはフリーダイヤルかメールフォームにてお気軽にご相談ください。
過払い金請求、債務整理は無料相談をご利用ください。